ゼレンスキー大統領 反転攻勢“もう少し時間が必要”

ウクライナのゼレンスキー大統領は10日、軍事侵攻を続けるロシアに対する反転攻勢について必要な装備が届いていないとして「私たちは待つ必要がある。もう少し時間が必要だ」と述べ、反転攻勢が始まるまでまだ時間がかかるという考えを示しました。

ゼレンスキー大統領は10日、イギリスのBBCなどヨーロッパの公共放送とのインタビューに応じました。

この中で領土の奪還を目指した反転攻勢について「軍の士気の面でも部隊の人員の配置の面でも準備はできている」と強調しました。

その上で、欧米側から供与されるすべての装備が届いているわけではないとして「必要な数の装甲車両が届くのを期待している。部分的には来ていてそれだけでも前進はできるが、多くの人を失うことになる。これは耐えられない。私たちは待つ必要がある。もう少し時間が必要だ」と述べ反転攻勢が始まるまでまだ時間がかかるという考えを示しました。

具体的な時期については言及していません。

また、ロシア大統領府が今月3日、クレムリンに対して無人機による攻撃が仕掛けられたと発表したことについてゼレンスキー大統領は「ロシアの自作自演だと確信している。クレムリンに兵器を使うよりも占領されている領土を解放する方がはるかに重要だ」と指摘しました。

そして欧米の制裁の影響でロシアで兵器の生産が落ち込み、一部の地域ではロシア軍の砲撃の回数が減っているとして、さらなる制裁の強化を訴えました。