銀座 強盗事件 事前に脅迫や強奪など役割決めていたか

東京 銀座の高級腕時計店に仮面をつけた男らが押し入った強盗事件で、入店直後、実行役の1人が店員を刃物で脅している間に、残りの2人がバールでショーケースを割って、商品を奪い取っていたことが捜査関係者への取材でわかりました。警視庁は、店員への脅迫や商品の強奪など役割分担を事前に決めて、店に押し入ったとみて調べています。

今月8日、東京 銀座の高級腕時計店に白い仮面をつけた複数の男が押し入り、店員を刃物で脅した上、商品を奪って車で逃走しました。

捜査関係者によりますと、奪われた腕時計などは70点余り、被害総額はおよそ2億5000万円にのぼり、逃走後に乗り捨てられた車内やその周辺からすべて見つかったということです。

警視庁は車を乗り捨てた場所の近くにあるマンションに侵入したとして、16歳から19歳までの4人を邸宅侵入などの疑いで逮捕し、強盗事件との関連を捜査しています。

これまでの調べで、実行役は3人で、店内で2分間にわたり強奪行為を繰り返していたことがわかっていますが、入店直後、はじめに1人が店員にナイフを突きつけて脅し、その間に残りの2人がバールでガラスのショーケースを割って商品を奪い取っていたことが捜査関係者への取材でわかりました。

店員を脅した1人も、商品の強奪に後から加わったということです。

その後、別の1人が「まだ大丈夫だ。30秒はいける」などとほかのメンバーに声をかけ、この実行役が犯行を切り上げ最初に店を出たということです。

警視庁は、店員への脅迫や商品の強奪、時間管理など役割分担を事前に決めて店に押し入っていたとみて調べるとともに、逮捕した4人が強盗事件にも関与した疑いがあるとみて捜査しています。