スーダン 軍と準軍事組織 新たな停戦の合意 実現するか

軍と準軍事組織が武力衝突を続けるアフリカのスーダンでは停戦の期限をすぎる中、ロイター通信は双方が近く新たな停戦に合意する見通しだと報じ、人道危機への懸念が高まる中、停戦の合意が実現するかが焦点です。

スーダンでは軍と準軍事組織、RSF=即応支援部隊との間で武力衝突が続いていて、WHO=世界保健機関によりますと、これまでに604人が死亡しました。

双方は現地時間の11日午前0時、日本時間の11日午前7時までの停戦で合意していましたが、この期間中も首都ハルツームなどでは銃撃や砲撃が続きました。

停戦の期限をすぎる中、ロイター通信は11日、関係者の話として双方が近く新たな停戦で合意する見通しだと報じました。

ただ、今のところ双方から停戦についての発表はありません。

UNHCR=国連難民高等弁務官事務所によりますと、これまでに戦闘を逃れるため、15万人以上がスーダンから周辺国に逃れたということで、軍とRSFは、それぞれサウジアラビアに代表団を送り、人道支援の受け入れなどについて協議を行っています。

現地では、人道支援の受け入れ施設などで略奪も起きていて、治安の悪化と周辺国を巻き込んだ人道危機への懸念が高まる中、新たな停戦の合意が実現するかが焦点です。