パナソニックHD 今年度の最終利益 過去最高3500億円の見通し

パナソニックホールディングスは、今年度1年間の業績について、最終的な利益が過去最高の3500億円になるという見通しを明らかにしました。海外で省エネ性能が高い空調機器の需要が根強いことに加え、アメリカでEV=電気自動車向けの電池を生産するのに伴う補助金が見込めるためだとしています。

パナソニックホールディングスが10日に発表した今年度1年間のグループ全体の業績予想では、売り上げは8兆5000億円、最終的な利益は過去最高の3500億円になる見通しだと明らかにしました。

会社では、ヨーロッパを中心に省エネ性能が高い空調機器の需要が根強いことや、原材料価格の高騰分を商品の販売価格に反映するため、収益が改善することを挙げています。

さらに、アメリカの工場でEV向けの電池を生産するのに伴う、アメリカ政府からの補助金が見込まれ、最終的な利益がおよそ1000億円押し上げられるとしています。

梅田博和グループCFOは、決算会見で「EV向けの電池や空調機器といった成長分野と位置づける事業への積極的な設備投資によって、収益を伸ばしていきたい」と述べました。

併せて会社が発表した昨年度1年間の決算では、
▽売り上げは、前の年度から13%増えて8兆3789億円
▽最終的な利益は、4%増えて2655億円でした。