ASEAN首脳会議 “暴力即時停止”ミャンマー側への対応 議論へ

ASEAN=東南アジア諸国連合の首脳会議が10日開幕し、クーデター以降混乱が続くミャンマー情勢については、ASEANで合意した暴力の即時停止などをミャンマー側に履行させるための具体的な対応などについて議論する見通しです。

会議は議長国インドネシアのラブアンバジョで開幕し、ASEAN加盟国の首脳らのほか、新たに加盟することが去年、原則合意された東ティモールのルアク首相がオブザーバーとして初めて出席しました。

冒頭、インドネシアのジョコ大統領は「ASEANが平和と成長の原動力になれると確信している。結束が鍵となる」と呼びかけました。

会議では東ティモールの正式な加盟に向けたロードマップなどを議論したほか、今月7日、ミャンマーで支援物資を引き渡そうとしていたASEANの関係者らが乗った車が何者かに襲撃されたことについて首脳声明を出して非難しました。

最終日の11日は、ミャンマー情勢について、暴力の即時停止や特使による対話の仲介など、おととしASEANで合意した5つの項目をミャンマー側に履行させるための具体的な対応などを議論する見通しです。

ミャンマーでは先月、軍が行った空爆で、子どもを含む160人以上が死亡するなど、犠牲者は増え続けていて、ASEANとして確実に合意の履行を前進させる手だてを打ち出せるかが焦点です。