北朝鮮 “軍事的結託関係が実践段階に” 日韓首脳会談に反発

今月の日韓首脳会談で、日韓両国、日米韓3か国それぞれの安全保障協力を強化していくことが確認されたことについて、北朝鮮は「軍事的結託関係が実践段階に入った」と反発する論評を発表し、3か国の連携強化に警戒感をあらわにしました。

今月7日に行われた日韓首脳会談で両首脳は、北朝鮮の核・ミサイル問題を踏まえ、日韓両国、日米韓3か国それぞれの安全保障協力を強化していくことなどを確認しました。

これについて北朝鮮は、韓国との窓口機関である祖国平和統一委員会のウェブサイトで10日、論評を発表し「対米追従と日本に屈する姿勢で日本との軍事的結託関係が無謀な実践段階に入った」と反発して韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領を名指しで非難しました。

また、日米韓3か国の連携強化について「アメリカにとっては『三角軍事同盟』を構築し、アジア版NATO=北大西洋条約機構の形成に向けて、足場を築く条件が整うことになった」と警戒感をあらわにしています。

北朝鮮は日米韓3か国の連携強化を繰り返し非難し、核・ミサイル開発を推し進める一方、3か国に対抗するため、後ろ盾である中国やロシアとの関係を重視する姿勢を鮮明にしています。