銀座 強盗事件「まだ大丈夫 30秒はいける」中心的人物が指示か

東京・銀座の高級腕時計店に男らが押し入り、ショーケースを割って商品を奪って逃げた強盗事件で、店内で実行役の1人が「まだ大丈夫だ。30秒はいける」などと、ほかのメンバーに声をかけながら強奪行為を繰り返していたことが捜査関係者への取材で新たに分かりました。警視庁は、実行役の中の中心的な人物が指示を出していたとみて調べています。

8日、東京・銀座の高級腕時計店に白い仮面をつけた複数の男が押し入り、店員を刃物で脅した上、商品を奪って車で逃走しました。

警視庁は追跡した車が乗り捨てられた近くにある都内のマンションに侵入したとして、高校生を含む16歳から19歳までの4人を邸宅侵入などの疑いで逮捕しました。

調べに対し、高校生は容疑を否認し、ほかの3人は容疑を認めているということです。

その後の調べで、強盗事件の実行役の1人が店内で「まだ大丈夫だ。30秒はいける」などと、ほかのメンバーに声をかけながら強奪行為を繰り返していたことが捜査関係者への取材で新たに分かりました。

実行役らは店内に10分もの間とどまっていたとみられ、バールでガラスのショーケースを割ったあと、それぞれが持っていた黒のバッグに腕時計を詰め込んでいたとみられるということです。

4人は面識がなかったとみられ、警視庁は実行役の中に中心的な人物がいて指示を出していたとみて調べるとともに、逮捕した4人が強盗事件にも関与した疑いがあるとみて捜査しています。