“LGBT法案 G7広島サミット前の成立望ましい” 公明 山口代表

LGBTの人たちへの理解を増進するための議員立法をめぐり自民党内で示された修正案について、公明党の山口代表は、法的な意味が変わらない範囲で変更は否定しないとした上で、来週のG7広島サミットまでに法案を成立させることが望ましいという考えを重ねて強調しました。

LGBTの人たちへの理解を増進するための議員立法をめぐり、8日、自民党の会議で焦点となっている「差別は許されない」という文言を「不当な差別はあってはならない」に変更する案が提示されましたが、意見はまとまりませんでした。

これについて、公明党の山口代表は、9日の記者会見で「法制的な意味が変わらない範ちゅうで、文言をいろいろと検討することは否定すべきものではない」と述べました。

そのうえで「与野党で幅広い合意を作るべきだ。G7の首脳会議の前に、議長国である日本として、多様性を認め合い、包摂性に富んだ社会を作るという合意を示すことが望ましい」と述べ、来週のG7広島サミットまでに、与野党が賛成して、法案を成立させることが望ましいという考えを重ねて強調しました。

自民 世耕参院幹事長 “今国会中に成立することも”

自民党の世耕参議院幹事長は、記者会見で「だいぶ自民党内の議論も煮詰まってきたので、そろそろ党としての議論を収れんさせて法案として仕上げていく時期が近づいているのではないか。党内の考え方をしっかり整理した上で、他党と交渉を行っていくというステップを踏んでいくことが必要で、その結果いかんでは、今の国会中に法案が成立することもある」と述べました。