スーダン 軍と準軍事組織がサウジで協議 現地では戦闘続く

アフリカのスーダンで武力衝突を続ける軍と準軍事組織の代表団がサウジアラビアで協議し、人道支援の受け入れの際の安全の確保などについて意見を交わしました。ただ、現地では戦闘が続いていて、人道状況の改善につながるかは不透明な状況です。

スーダンでは先月以降、軍と準軍事組織、RSF=即応支援部隊との間で武力衝突が続き、スーダン保健省によりますと、これまでに550人が死亡しました。

こうした中、サウジアラビア政府は8日、スーダン軍とRSFの代表団が西部ジッダで2日間にわたって協議したと明らかにしました。

この中で、両者は人道支援の受け入れの際の安全の確保や、民間人の保護などについて意見を交わしたということです。

ただ、スーダンでは軍とRSFの間で停戦の合意が発表されてからも首都ハルツームなどで戦闘が続いていると伝えられています。

国連によりますと、現地では食料品の価格高騰や医療機関の閉鎖が続いていて、人道支援の受け入れ施設でも略奪が起きているということで、さらなる人道危機の懸念が高まっています。

協議は今後、数日間続けられるということですが、人道状況の改善につながるかは不透明な状況です。