米 8人殺害の銃撃事件 “ヘイトクライムの可能性” 米メディア

アメリカ南部テキサス州のショッピングモールで6日、8人が殺害された銃撃事件で、アメリカの複数のメディアは、捜査関係者の話として白人至上主義などに傾倒した容疑者によるヘイトクライム=人種差別などに基づく犯罪の可能性もあるとみて捜査当局が調べていると伝えました。

6日、テキサス州のダラス近郊にあるショッピングモールで起きた銃撃事件では、8人が死亡、7人がけがをして、33歳の容疑者は居合わせた警察官に射殺されました。

有力紙ワシントン・ポストは捜査関係者の話として、容疑者の服に、白人至上主義者やネオナチ、右翼の過激派の間で広まっている「右翼暗殺隊」の頭文字が入っていたことが分かり、捜査当局は銃撃事件がヘイトクライムの可能性もあるとみて調べていると伝えました。

またAP通信は、容疑者のものとみられるソーシャルメディアのアカウントに白人至上主義やネオナチの思想への関心を示すような内容が投稿されていて、捜査当局が動機の解明を進めていると伝えています。

事件をめぐってバイデン大統領は7日、声明を出し、「命を救うためにより早く、さらなる行動をとる必要がある」として、議会に対して銃規制の強化を求めました。