400kg超のみこし 「伊庭の坂下し祭」にぎわう 滋賀 東近江

重さ400キロを超えるみこしを豪快に引きずり下ろす「伊庭の坂下し祭」が滋賀県東近江市で行われ、4年ぶりに多くの見物客でにぎわいました。

この祭りは五穀豊じょうを願って、およそ800年前から続く伝統行事です。

東近江市にある繖山の山頂近くにある神社からふもとまで、400キロを超えるみこしを引きずり下ろします。

みこしを下ろす斜面の長さはおよそ500メートルで、なかでも「二本松」と呼ばれる高低差が10メートルほどの最大の難所では、30人余りの若者たちが声を掛け合い、露出した岩肌にみこしをぶつけながら豪快に引きずり下ろしていました。

新型コロナの影響で、一般の人たちが見物できたのは4年ぶりで、訪れた人たちからは盛んに拍手が送られていました。

東京から訪れた50代の男性は「迫力がすごかったです。見応えがあって、これからも続けてほしいと思います」と話していました。

地元に住む男の子は「みこしを運ぶ人がかっこ良かったです。将来、自分もやりたいです」と話していました。