大相撲 元関脇 逸ノ城が引退 幕内で優勝経験 先場所は十両優勝

大相撲の元関脇で幕内での優勝経験があるモンゴル出身の逸ノ城が4日、現役を引退しました。

湊部屋の逸ノ城はモンゴル出身の30歳。

身長1メートル91センチ、体重219キロの角界屈指の巨体を生かした四つ相撲を持ち味に幕内で優勝した経験もあります。

これまでに金星は歴代10位に並ぶ9つで、殊勲賞は3回敢闘賞は1回受賞しました。

ことしの初場所は新型コロナウイルスのガイドラインに違反して1場所出場停止となり十両に番付を下げた先場所は十両優勝を果たして夏場所は2場所ぶりに幕内に復帰していましたが、逸ノ城は4日、日本相撲協会に引退届を提出し、受理されました。

逸ノ城は13年前の平成22年に横綱・照ノ富士とともに来日して鳥取城北高校で相撲に取り組み、卒業後、全日本実業団選手権の個人戦で優勝して湊部屋に入門し、平成26年初場所で、幕下15枚目格付け出しで初土俵を踏みました。

その年の秋場所で新入幕を果たし続く九州場所では関脇に昇進しました。

昭和以降では最も早いスピード出世でした。

その後、腰痛や右肩のけがに悩まされてきましたが、前頭2枚目で迎えた去年7月の名古屋場所では12勝3敗の成績を上げ新入幕から8年で初めての優勝を果たしました。

逸ノ城はこのあと記者会見をして詳しい経緯を説明することにしています。