各地で株価値下がり 米の銀行に対する不安 リスク避ける動き

アメリカの銀行が経営破綻し、ニューヨーク市場で株価が大幅に下落した流れに続き、3日のアジアとオセアニアの株式市場でも売り注文が広がり、各地で株価は値下がりしました。

各地の代表的な株価指数の3日の終値は、前日と比べて香港で1.1%下落したほか、オーストラリア・シドニーで0.9%、台湾でも0.5%、それぞれ値下がりしました。

一方アジアの外国為替市場では、投資家がリスクを避けようとする動きを強めたことを背景にドルを売って円を買う動きが広がり、円相場は一時、1ドル=135円台半ばまで値上がりしました。

市場関係者は、「アメリカの銀行の経営に対する不安から投資家がリスクを避けようとする動きが続いている。アメリカのFRB=連邦準備制度理事会が日本時間4日未明に利上げを決定するのか、また、パウエル議長が記者会見で今後の利上げの見通しにどう言及するかが市場の注目となっている」と話しています。