GW序盤 ビッグデータを分析 人はどこに?都道府県別の傾向は

新型コロナによる行動制限のない、ことしの大型連休、都道府県をまたぐ移動は、これまでと比べてどう変化したのか。

最初の土日の2日間について、人の移動の傾向を分析しました。

ビッグデータ分析

NHKは、NTTドコモが携帯電話の基地局からプライバシーを保護した形で集めたデータを使い、大型連休が始まった先月29日からの2日間について、都道府県をまたいで移動した人の数を分析しました。

その結果、新型コロナウイルスの感染拡大前の2019年の大型連休の初日からの2日間と比べると、全国平均で85%になっていることが分かりました。

※データ提供:モバイル空間統計(ドコモ・インサイトマーケティング)
※対象:15歳~79歳。訪日外国人旅行者は含まず。
※期間:大型連休最初の週末。午後3時台の平均値を比較。

東京からの移動は?

東京都からほかの道府県への移動は、4年前の85%でした。
道府県別に見ますと、
▽沖縄県は111%と、感染拡大前の水準よりも増加しました。

また、
▽熊本県と埼玉県がそれぞれ95%、
▽神奈川県が94%、
▽北海道が92%、
▽千葉県が91%、
▽福岡県が90%などとなりました。

首都圏各地などふだんから往来の多い県に加えて、北海道といった観光客の多い地域への移動も9割以上となっています。

大阪からの移動は?

大阪府からほかの都道府県への移動は、4年前の80%となっていました。
都道府県別に見ますと、
▽東京都が108%、
▽北海道が106%、
▽茨城県が103%となっていて、感染拡大前の水準を上回りました。

また、
▽沖縄県が97%、
▽埼玉県と愛知県、それに岩手県が93%、
▽千葉県と神奈川県が91%などとなっています。

流入は?沖縄がトップ

「人が入ってきた」都道府県はどこだったのでしょうか。

ほかの地域から訪れた人の割合を2019年の大型連休の同じ時期と比べると、
▽沖縄県が105%と、感染拡大前を上回っています。

また、
▽北海道と埼玉県が95%、
▽神奈川県と愛知県が94%、
▽大阪府、福岡県、それに東京都が91%、
▽京都府と千葉県が90%などとなっています。
全国の平均は、感染拡大前と比べると85%となっていますが、大都市圏や観光客の多い地域への流入が9割以上となっています。
県内の180のホテルやリゾート施設などでつくる「沖縄県ホテル協会」の担当者は「勢いは出てきていますが、まだまだです。燃料や食材価格などの高騰で一部値上げせざるを得ず、悩ましいという事業者も少なくありません。今後は夏の観光シーズンに向け、行政とも協力しながら業界全体で盛り上げたいです」と話しています。