30年前カンボジアで襲撃され殉職 高田警視の母“忘れないで”

1993年に内戦後のカンボジアに派遣されていた岡山県警察本部の高田晴行警視が武装集団に襲撃されて亡くなった事件から、5月4日で30年になります。高田さんの母親はNHKの取材に応じ、「いつまでも忘れないでほしい」と話しました。

岡山県警察本部の警察官だった高田晴行警視は内戦後のカンボジアに文民警察官として派遣され、国連のPKO=平和維持活動にあたっていましたが、1993年5月4日に武装集団の襲撃を受け、33歳で殉職しました。

この事件から30年になるのを前に、高田さんの母親、幸子さん(90)がNHKの取材に応じ、「30年があっという間にたちました。カンボジアのために働いた晴行のことをいつまでも忘れないでほしいです」とコメントしました。

岡山県警察本部は毎年、殉職した警察官や職員の慰霊祭を開いています。

去年11月の慰霊祭に出席した幸子さんは「安らかに眠ってくださいという気持ちです。責任感の強い子でした。一生懸命で頑張っていたのだと思います。多くの人が忘れたり知らなかったりするので、晴行の志を忘れないでほしい」と話していました。