ダルビッシュ ホームラン3本打たれるも勝敗つかず パドレス

大リーグ、パドレスのダルビッシュ有投手がメキシコで行われたジャイアンツ戦に先発登板し、ホームラン3本を打たれましたが6回4失点と粘り、勝ち負けはつきませんでした。

ダルビッシュ投手は、標高2200メートルを超える高地のメキシコシティーで行われたジャイアンツ戦に中6日で今シーズン5回目の先発マウンドに上がりました。

空気抵抗が少ない高地は打球が飛びやすく前日の試合ではホームランが両チーム合わせて11本も出ていて、ダルビッシュ投手も1回、先頭バッターにいきなりライナーでライトスタンドに運ばれ、今シーズン初めてホームランを打たれました。

さらに2回と4回にもソロホームランを打たれて4回までに4点を失う苦しいマウンドになりましたが、5回と6回は無失点に抑えてマウンドを降りました。
ダルビッシュ投手はホームラン3本を含むヒット9本を打たれましたが、フォアボールは出さずに三振を9つ奪い6回、97球を投げて4失点と粘りの投球を見せました。

パドレスは5回に3点を返したあと8回に3点を奪って6対4で逆転勝ちしました。

ダルビッシュ投手に勝ち負けはつかず、今シーズンの通算成績は1勝2敗のままです。

高地で工夫しながらの登板明かす

メキシコで大リーグの試合が行われるのは2019年以来4年ぶりで、首都のメキシコシティーでの開催は初めてでした。

標高2200メートルを超える高地にあるメキシコシティーは打球が飛びやすく、29日の試合では両チーム合わせて11本のホームランが出る打ち合いになりました。
今シーズンこの試合の前まではホームランを許していなかったダルビッシュ投手も、この試合では3本のホームランを打たれ「簡単にホームランになってしまうので最初はびっくりした。途中で投手コーチにアドバイスをもらって、それを信じて投げたらうまくいった」と振り返りました。

空気抵抗が少ない高地では、得意の変化球も動きが鈍かったということで「動かない球はいっぱいあったが、その中で使える球を見つけていった。高地ではスピン効率が低い球のほうがいいので、速いカットボールやスライダーなどを多く投げた。フィジカル的にも疲れたが、イニングの間にドクターが酸素を持ってきてくれて、すごく楽になった」と工夫しながらの登板だったことを明かしていました。

そして、メキシコでの開催については「ブルペンですごく声援をいただいていたので、メキシコのファンの方々には本当に感謝している。球場もきれいで、自分のキャリアの中でこういう球場で投げられたことは本当に光栄に思う」と感謝していました。