陸自ヘリ事故 無人探査機が海底へ 機体回収に向け作業再開

陸上自衛隊のヘリコプターが沖縄県の宮古島の周辺で消息を絶った事故で、機体の回収に向けた作業が1日から再開しました。天候の状況を見ながら、機体の引き揚げに向けた作業を進めています。

先月6日、陸上自衛隊のヘリコプターが宮古島の周辺で消息を絶ち、隊員10人が行方不明になった事故では、これまでに5人の死亡が確認され水深106メートルの海底では、胴体部分とみられる損壊した機体の一部が見つかっています。

防衛省関係者によりますと、機体の回収作業は海底に敷いた大型のネットの上にワイヤーでつり上げた機体を乗せて、ネットで包み込むようにしてクレーンで引き揚げる計画です。

30日は現場周辺の波が高いため中止されましたが、気象台によりますと5月1日の波の高さは30日より50センチ低い2メートルと予想されています。

午前8時40分すぎには、民間の作業船「新世丸」の甲板から無人探査機が海底に下ろされるなど機体の回収に向けた作業が再開しました。天候の状況を見ながら機体の引き揚げに向けた作業を進めています。

また自衛隊は、先月18日に見つけた隊員とみられる1人を作業の状況に応じて引きあげるとともに、行方が分かっていない4人の捜索を続けています。