スーダン 停戦期間延長で合意も 首都で散発的に戦闘続く

アフリカのスーダンで続く軍と準軍事組織の武力衝突は、双方が停戦期間の延長で合意したものの、30日も首都で散発的に戦闘が続くなど、沈静化の兆しはなく、事態打開に向けた道筋は依然として見えていません。

スーダンでは4月15日以降、軍と準軍事組織、RSF=即応支援部隊との間で武力衝突が続き、スーダンの保健省によりますと、これまでに528人が死亡しました。

双方は、現地時間の5月1日午前0時まで停戦を延長することで合意していますが、現地からの報道によりますと、30日も首都ハルツームでは複数の地区で散発的に戦闘が続いているということで、停戦は守られていません。

軍側は30日、RSFが病院から患者を追い出して占拠し、拠点として使用しているほか、銀行や商店などを略奪しているなどと主張した一方、RSFは、軍がRSFの拠点に対して空爆や砲撃を行ったなどと非難を強めていて、双方による非難の応酬も続いています。

周辺国やアメリカなどの仲介による交渉の模索も続けられているとみられますが、これまでのところ戦闘が沈静化する兆しはなく、事態打開に向けた道筋は依然として見えていません。