スーダン 武力衝突から2週間 停戦延長合意も銃撃戦続く

アフリカのスーダンで軍と準軍事組織の武力衝突が始まってから29日で2週間になります。双方は停戦の期間を72時間延長することで合意しましたが、首都を中心に銃撃戦が続いていて、人道危機がさらに深刻化することが懸念されています。

スーダンでは今月15日以降、軍と、準軍事組織のRSF=即応支援部隊の間で武力衝突が続いていて、スーダンの保健省によりますとこれまでに512人が死亡しました。

衝突が始まってから2週間となる29日も首都ハルツームなどでは銃声や砲撃音が聞かれ、双方が停戦期間を72時間延長することで合意したにもかかわらず衝突が断続的に続いているということです。

武力衝突はハルツーム市内に加えRSFの拠点の1つである西部のダルフール地方でも起きていて、国連は、今後数週間でスーダンの西側の隣国チャドに10万人近い難民が到着すると予想しています。

一方、チャドでは難民に提供する食料やそのための資金が不足しているため、WFP=世界食糧計画は国際社会に対して緊急の支援を呼びかけていて、スーダンや周辺国での人道危機がさらに深刻化することが懸念されています。