台湾 海外個人旅行客に抽せんで2万円相当 インバウンド回復へ

台湾当局はコロナ禍で落ち込んだインバウンド消費を回復させるため、海外から訪れる個人旅行客に抽せんで2万円相当の電子マネーや宿泊クーポンを配布する取り組みを5月から始めることになりました。

この取り組みは、海外からの個人旅行客を呼び込み、観光需要を喚起しようと台湾当局が5月1日から始めます。

対象となるのは台湾以外のパスポートで入境し、滞在期間が3日間から90日間までの個人旅行客で、指定のウェブサイトなどで事前に登録すると抽せん用のQRコードが届き、台湾の空港に到着後、抽せんに参加できます。

当せん金額は5000台湾元、日本円にして2万円余りで、台湾域内の提携店舗で使える電子マネーか宿泊施設で使えるクーポンのどちらかを受け取れます。
正式な開始を前に、29日、桃園国際空港でセレモニーが開かれ、観光行政を所管する閣僚の王国材交通部長が「皆さんが運よく当せんすることと、台湾の美しい風景を楽しむことを願っています」と述べました。

空港ではカナダや香港などから到着した個人旅行客200人に特別に抽せんの権利が与えられたあと、早速、抽せんが行われ当せんした人は思わぬプレゼントを喜んでいました。

台湾当局は50万人分の当せん金を予算化したうえで、再来年6月まで実施するとしていて、コロナ禍で落ち込んだインバウンド消費の回復に期待しています。