ユーロ圏GDP 1~3月の伸び率+0.1% インフレと利上げが重荷に

ドイツやフランスなどユーロ圏の今年1月から先月までのGDP=域内総生産の伸び率は、前の3か月と比べてプラス0.1%となりました。インフレと利上げが重荷となり、かろうじてプラス成長にとどまりました。

EU=ヨーロッパ連合が28日発表したユーロ圏20か国の今年1月から先月までのGDPの伸び率は、前の3か月と比べてプラス0.1%でした。年率の換算では0.3%でした。

ユーロ圏はことし1月からクロアチアが加わり、20か国になっています。

国別に前の3か月と比べたGDPの伸び率を見ますと、ユーロ圏最大の経済規模のドイツが0%と横ばい、フランスが0.2%と低い水準にとどまっています。イタリアとスペインはいずれも0.5%でした。

ユーロ圏では暖冬で暖房費が予想よりおさえられた一方で、記録的なインフレとヨーロッパ中央銀行による大幅な利上げが続き、個人消費などの重荷となっています。

ヨーロッパ中央銀行は5月4日に、金融政策を決める理事会を開きます。

市場ではインフレを抑え込むため利上げを継続するとの見方が強まっていますが、上げ幅をめぐって今回のGDPの結果がどのように影響するのか注目されています。