スーダンから新たに在留邦人など5人退避 輸送機でジブチへ

情勢が悪化しているアフリカのスーダンで新たに日本人とその家族、あわせて5人が日本時間の27日夜、カナダ軍の輸送機で周辺国ジブチに退避し、これまでにスーダンから退避した日本人とその家族はあわせて65人となりました。

情勢が悪化しているスーダンでは、これまでに日本人52人とその家族7人のあわせて59人が航空自衛隊の輸送機などで退避し、政府は26日時点でスーダンからの退避を希望する日本人はいなくなったとしていました。

現地で対応にあたっている武井外務副大臣は27日、周辺国ジブチにある自衛隊の拠点で取材に応じ、子ども2人を含む日本人4人と、日本人の家族でスーダン人の男性1人のあわせて5人が、新たにジブチに国外退避したことを明らかにしました。

5人は、首都ハルツームの中心部から北に30キロあまりのところにあるスーダン空軍の基地まで自力で向かったあと、日本時間の27日夜、カナダ軍の輸送機でスーダンを離れたということです。

5人の健康状態について武井副大臣は「医師によるメディカルチェックを受け、特に問題はなかった」と述べました。

さらに、外務省によりますと、この5人とは別に日本人1人もヨルダンに退避していたことが確認されたということです。

これによって、スーダンから退避したのは、日本人57人とその家族8人のあわせて65人となり、政府は、このうち日本への帰国を希望する人を民間のチャーター機で輸送する方向で調整を進めています。

スーダンから退避の日本人とその家族 きょうにも日本へ出発

一方、スーダンから退避した日本人とその家族について、外務省は、希望者がチャーター機で日本に帰国できるよう調整を進めています。日本時間の28日夕方、周辺国のジブチを出発し、29日朝、日本に到着する日程が検討されています。

スーダンの情勢悪化を受けてこれまでに自衛隊の輸送機やフランスなどの支援で日本人57人とその家族8人のあわせて65人が周辺国のジブチやエチオピアなどに退避しています。

外務省は、退避した人のうち、日本への帰国を希望する人を民間のチャーター機で輸送する方向で調整を進めています。

具体的には日本時間の28日夕方、ジブチを出発し、29日朝、羽田空港に到着する日程が検討されています。

外務省は、帰国を希望するかどうかの意向の確認や、外国籍の家族が日本に入国するための手続きなど、現地で詰めの作業を進めています。