アンリ・マティスの作品展が27日から開会 東京 台東区

20世紀を代表するフランスの画家、アンリ・マティスの作品を集めた展覧会が27日から東京 台東区で始まるのを前に、メディア向けの内覧会が行われました。

「色彩の魔術師」と呼ばれたアンリ・マティスの作品150点余りを集めた展覧会は、国内ではおよそ20年ぶりとなる大規模なもので、東京都美術館の会場には、絵画に加えて彫刻や切り絵などの作品も展示されています。

このうち「豪奢、静寂、逸楽」というマティス初期の作品は日本初公開で、理想郷的な風景の中で多彩なポーズを取る人たちが色鮮やかに描かれ、マティスが新たな様式に進むきっかけになった作品とされています。
また、マティスが設計や装飾などすべてを手がけ、晩年の最高傑作と言われる南仏ヴァンスの「ロザリオ礼拝堂」を高精細の4Kで撮影・収録した映像が大型スクリーンで上映され、臨場感を味わうことができます。
東京都美術館の学芸員、藪前知子さんは「マティスの初期から最晩年までをたどることができ、色と形の力を生涯をかけて追求したマティスの作品を通して世界の豊かさを共有できると思います」と話しました。

この展覧会は、27日からことし8月20日まで東京 台東区の東京都美術館で開かれています。