日光東照宮と輪王寺で4年ぶり伝統の清掃行事「栗石返し」

世界遺産に登録されている栃木県日光市の日光東照宮と輪王寺で境内に敷き詰められた石の間のごみを手作業で取り除く「栗石返し」が4年ぶりに行われました。

「栗石返し」(くりいしかえし)は江戸時代に始まったとされる清掃の行事で、新型コロナの影響で実施が見送られてきましたが、日光東照宮と輪王寺で4年ぶりに行われました。

23日、地元の人たちおよそ3000人が参加し、こぶしほどの大きさの「栗石」と呼ばれる石を一つ一つ手で動かしながら、石の間にたまった杉の葉やごみを取り除いていました。

境内には石と石があたるカチカチという音が響き、参拝者の中には立ち止まって作業の様子を眺める人もいました。

参加した男性は「栗石返しができて、境内がきれいになってよかったです。日光はこれからいい季節になるので、多くの観光客に来てもらいたい」と話していました。