陸自ヘリ事故 死亡確認のうち2人は第8師団の幹部 氏名など公表

今月6日、陸上自衛隊のヘリコプターが沖縄県の宮古島の周辺で消息を絶った事故で、陸上自衛隊は、死亡が確認された5人のうち2人の身元を確認し、20日に氏名などを公表しました。いずれも熊本市に司令部を置く第8師団の幹部です。

陸上自衛隊によりますと、身元が確認されたのは、熊本市に司令部を置く第8師団の、庭田徹1等陸佐(48)と神尊皓基3等陸佐(34)です。

このうち庭田1佐は、師団長と副師団長に次ぐポストの幕僚長だということです。

また、防衛省関係者によりますと、神尊3佐は、部隊の運用などを担当する第3部の防衛班長を務めていて、2人はいずれも第8師団の中核を担う幹部です。

陸上自衛隊によりますと、4月16日に海底から引きあげDNA鑑定で身元を確認したということですが、見つかったときの状況や死因については事故調査にかかわる内容だとして公表していません。

陸上自衛隊は、ヘリコプターに乗っていた10人のうち、死亡が確認されているほかの3人の身元の確認を進めるとともに、海底で見つかった隊員とみられる1人の引きあげと、行方が分かっていない4人の捜索を急いでいます。