その結果、陸上自衛隊によりますと、午前8時半ごろ、伊良部島の北、およそ6キロの水深およそ106メートルの海底で、胴体部分とみられる損壊した機体の一部を発見したということです。
また、隊員とみられる5人を確認し、このうち男性2人を救助して、16日夜、死亡を確認したということです。
自衛隊は、ほかに海中で確認した3人の救助を進めるとともに、行方が分からなくなっている隊員の捜索を続けています。
陸自ヘリ事故 2人の死亡確認 海中でほか3人も確認 捜索続ける
陸上自衛隊のヘリコプターが沖縄県の宮古島の周辺で消息を絶った事故で、陸上自衛隊は、現場周辺の海底で損壊した機体の一部を発見したと明らかにしました。また、隊員とみられる5人を確認し、このうち2人を救助して、死亡を確認したということです。
今月6日、陸上自衛隊のヘリコプターが沖縄県の宮古島を離陸したあと、橋でつながる伊良部島の北東およそ3キロの地点で消息を絶ち乗っていた隊員10人が行方不明になりました。
今月13日、ヘリコプターが消息を絶った地点から北北東におよそ4キロの海中で、機体の一部とみられるものと隊員の可能性がある人の姿が複数見つかり、16日、「飽和潜水」と呼ばれる特殊な潜り方で、自衛隊の潜水員が確認を行いました。

潜水員を運んだ専用のカプセルが確認できた

NHKのヘリコプターから撮影した映像では、16日午後3時10分すぎ、潜水艦救難艦「ちはや」の船体中央部で10人近くの乗組員が作業していました。
船体中央部では、海底まで潜水員を運んだ専用のカプセルが確認できたほか、海に直接つながった開口部にかぶせられていた青いシートは折り畳まれていました。
一方「ちはや」の近くでは宮古島海上保安部の巡視船「はりみず」が航行していて、後部デッキには覆いが設けられていました。
船体中央部では、海底まで潜水員を運んだ専用のカプセルが確認できたほか、海に直接つながった開口部にかぶせられていた青いシートは折り畳まれていました。
一方「ちはや」の近くでは宮古島海上保安部の巡視船「はりみず」が航行していて、後部デッキには覆いが設けられていました。
巡視船「はりみず」が出港 救難艦に横付け

午後3時前、宮古島市の平良港から巡視船「はりみず」が出港しました。しばらく洋上に待機したあと、午後5時ごろに潜水艦救難艦「ちはや」に横付けしました。
横付けしたあとは、双方の艦船の間に青色のシートがかけられ、乗組員が慌ただしく動き回る様子が確認できました。「はりみず」はおよそ45分後に救難艦から離れていきました。
横付けしたあとは、双方の艦船の間に青色のシートがかけられ、乗組員が慌ただしく動き回る様子が確認できました。「はりみず」はおよそ45分後に救難艦から離れていきました。
港を離れた車列 駐屯地に到着
「はりみず」は午後6時半すぎに宮古島市の平良港のクルーズ船バースに接岸しました。岸壁には陸上自衛隊のトラックなど10台以上の車両が止まっていました。
その後、自衛隊の高機動車が後ろ側を巡視船に向けるように駐車し、自衛隊員たちが大型の黒いシートを車と巡視船との間にはりめぐらせていました。このあと海上保安官が車に何かを運び入れているようでした。
また、別の高機動車も巡視船のそばに駐車して、海上保安官がクーラーボックスのような青い箱を少なくとも3つ運び入れていました。そして午後7時20分すぎに2台の高機動車は4台のミニバンなどと岸壁を離れていきました。
宮古島市の平良港の岸壁を離れた陸上自衛隊の高機動車2台を含む7台の車列は、午後7時50分前に宮古島駐屯地に到着し、隊員の敬礼を受ける中、敷地の中に入っていきました。
その後、自衛隊の高機動車が後ろ側を巡視船に向けるように駐車し、自衛隊員たちが大型の黒いシートを車と巡視船との間にはりめぐらせていました。このあと海上保安官が車に何かを運び入れているようでした。
また、別の高機動車も巡視船のそばに駐車して、海上保安官がクーラーボックスのような青い箱を少なくとも3つ運び入れていました。そして午後7時20分すぎに2台の高機動車は4台のミニバンなどと岸壁を離れていきました。
宮古島市の平良港の岸壁を離れた陸上自衛隊の高機動車2台を含む7台の車列は、午後7時50分前に宮古島駐屯地に到着し、隊員の敬礼を受ける中、敷地の中に入っていきました。
車列を見ていた男性は
宮古島市の平良港から陸上自衛隊の宮古島駐屯地に向かう車列を見ていた20代の自営業の男性は「この1週間は心配な気持ちでいっぱいでした。見つかったことはよかったと思いますが、まだ見つかっていない人の安否が心配です」と話していました。