【詳しい一部始終】岸田首相の到着から容疑者取り押さえまで

15日午前、和歌山市の雑賀崎漁港で、岸田総理大臣が選挙の応援に訪れていたところ演説の直前に爆発音がしました。岸田総理大臣は現場から避難してけがはなく、会場付近にいた人にもけがはないということです。

警察は、威力業務妨害の疑いで容疑者をその場で逮捕し、兵庫県川西市に住む木村隆二容疑者(24)と発表しました。警察の調べに対し黙秘していますが、「弁護士が来てから話します」などと供述しているということです。

岸田総理大臣が現場を訪れてから容疑者が取り押さえられるまでの一部始終をまとめました。

11:20ごろ 和歌山 雑賀崎漁港に首相到着 魚の刺身など試食

岸田総理大臣は、午前11時20分ごろ、和歌山市の雑賀崎漁港に到着し、魚の刺身などを試食しました。

11:26ごろ 演説会場には大勢の人 容疑者とみられる人物の姿も

漁港近くの街頭演説の会場には、大勢の人たちが集まっていて午前11時26分ごろには容疑者とみられる人物の姿も写っています。

11:27ごろ 首相が演説に立とうとしたところ カンッという鈍い音

午前11時27分ごろ、会場で岸田総理大臣が演説に立とうとしたところ、突然、カンッという何かが地面に落ちたとみられる鈍い音がして、聴衆に背を向けていた岸田総理大臣が足もとを見るようなしぐさをしました。

直後にどよめき 聴衆の中にいた男の容疑者が取り押さえられる

その直後、現場からどよめきが起こり、悲鳴が上がった後、聴衆の中にいた男の容疑者が周りにいた人たちに取り押さえられました。

その際、容疑者は銀色の筒状のものを持ち、ライターに火をつけるような手の動きをしていました。

容疑者は若く見え、取り押さえられた際、めがねとマスクをつけ、グレーのリュックサックを背負っていました。

約50秒後 ドーンという大きな爆発音と白い煙

そして、容疑者が取り押さえられてから50秒ほどした後、現場ではドーンという大きな爆発音とともに岸田総理大臣が立っていた場所の近くから、白い煙が上がりました。

現場にいた人が一斉に避難 容疑者は警察に連行

大声で「離れて」と呼びかけが行われ、現場にいた人は一斉にその場から避難していました。

容疑者はその後、警察のパトカーに乗せられ、警察署に連れていかれました。