大谷翔平 今季初めて先発メンバーを外れる 代打出場もなし

大リーグ、エンジェルスの大谷翔平選手は、先発登板して2勝目をあげた翌日の12日、本拠地アナハイムで行われたナショナルズ戦で、今シーズン初めて先発メンバーから外れ、代打での出場もありませんでした。

エンジェルスのネビン監督は前日の試合後、チームが14日から今シーズン最長の17連戦となることから、ここまで投打にフル回転を続けている大谷選手を、12日は休養させる考えを示していました。

大谷選手は、12日のナショナルズ戦で今シーズン初めて先発メンバーを外れ、ベンチでリラックスした様子で味方のプレーに一喜一憂していました。

エンジェルスは、今シーズン初めて先発出場した28歳のフィリップス選手が3回にフォアボールで出たあと、二塁、三塁に続けて盗塁し、さらに相手の悪送球でホームにかえって、ノーヒットで先制しました。

フィリップス選手は、逆転された直後の4回には押し出しのフォアボールを選び、センターの守りでも、6回にもう少しでホームランという大きな当たりをジャンプして捕るファインプレーを見せました。

エンジェルスは、6回にキャッチャーのオホッピー選手のタイムリーヒットで1点を勝ち越し、リリーフ陣がこのリードを守って、3対2で勝ちました。

大谷選手は代打での出場もなく、今シーズン初めて欠場しました。

今季最長17連戦へ 移動と時差で難しい調整

大谷選手は12日、開幕から12試合目で今シーズン初めて試合に出場せず、休養日となりました。

エンジェルスは13日も試合がないため、大谷選手は実質2日間の休養となりますが、そのあとは今シーズン最も長い17連戦で、大リーグ特有のハードな移動と時差による難しい調整が待ち受けています。

エンジェルスは12日、本拠地でのナショナルズとの3連戦を終え、試合後に飛行機でおよそ5時間半かけて東海岸のボストンに向かいました。

アメリカの西海岸と東海岸では時差が3時間あるため、ボストンに到着するのはアメリカ東部時間の13日の明け方になるということです。

13日は試合がなく、エンジェルスは休養日となっていますが、翌日から今シーズン最長となる17連戦となり、
▼14日から17日までボストンでレッドソックスと4連戦、
▼18日から20日はニューヨークでヤンキースと3連戦と、
東海岸での試合が続きます。

このうち17日のレッドソックス戦では大谷選手が先発登板する予定ですが、この日は球場周辺でボストンマラソンが開催されるため、試合の開始時間が午前11時10分と大リーグでは異例の午前中に設定されています。

ボストンでは4試合のうち3試合がデーゲームで、西海岸では午前中にあたる時間での試合となるだけに、難しい時差の調整を迫られそうです。

その後、20日の試合後に飛行機でおよそ6時間かけてニューヨークからロサンゼルスに戻り、21日に本拠地でロイヤルズ、アスレティックスと7連戦を戦います。

そして、27日の試合後には飛行機で中西部のウィスコンシン州ミルウォーキーまで再び5時間を超える移動をして、28日からブルワーズとの3連戦で17連戦を締めくくります。

エンジェルスは開幕から7勝5敗とまずまずのスタートを切っていて、ハードな日程の中でどれだけ勝利を重ねられるか、9年ぶりのプレーオフ進出へ最初の試練となります。