
統一地方選挙 9日前半戦の投票 知事選や道府県議会議員選など
統一地方選挙は9日、知事選挙や道府県議会議員選挙など前半戦の投票が行われます。それぞれの候補者や各党は街頭で最後の訴えを行い、有権者に支持を呼びかけました。
4年に一度の統一地方選挙は9日、9つの道府県の知事選挙と、6つの政令指定都市の市長選挙、41の道府県議会議員選挙と、17の政令指定都市の市議会議員選挙の投票日を迎えます。
知事選挙で、北海道は今回唯一、与野党が全面的に対決する構図となりました。
奈良と徳島は自民党内の支持が分かれる「保守分裂」の選挙です。このうち奈良は、日本維新の会の候補や共産党の推薦候補も加わり激しい選挙戦となっています。
また、徳島は、現職に2人の元国会議員と共産党の新人が挑む構図となっています。
大阪は、教育・子育ての支援策やカジノを含むIR=統合型リゾート施設の誘致などをめぐって、大阪維新の会とほかの党などの候補が激しい論戦を展開しています。前回・4年前に引き続き、大阪市長選挙とのダブル選挙を大阪維新の会が制するかどうかが焦点となります。
一方、41の道府県議会議員選挙では、定員全体の25%にあたる565人がすでに無投票で当選を決めていて、残る1695議席をめぐって争いを繰り広げています。
各党は地方議員が国政選挙の運動の中核になるとして勢力の拡大に向けて議席の上積みを目指しています。
選挙戦最終日の8日、それぞれの候補者や各党は街頭で最後の訴えを行い、有権者に支持を呼びかけました。
総務省のまとめによりますと、知事選挙や議員選挙が行われている41の道府県では、7日までに前回・4年前よりおよそ9%多い717万9267人が期日前投票を済ませました。
前半戦の投票は、一部の地域を除いて9日午前7時から午後8時まで行われ、即日開票されます。
自民 茂木幹事長「政権の安定を確保できるかがかかる選挙」

自民党の茂木幹事長は、栃木県栃木市で「日本経済、地域経済をしっかりと立て直し、賃上げや所得の向上を図っていくための政策や、いま日本が直面する少子化という最大の壁を乗り越えていくための政策をしっかり進め、山積する課題に対応していくためには、政権の安定が必要不可欠だ。統一地方選挙は、この政権の安定を確保することができるかどうかがかかっている選挙だ」と訴えました。
立民 泉代表「ボトムアップで支え合い お互いさまの政治を」

立憲民主党の泉代表は、神戸市で「自民党政権では、ジェンダー平等が遅れている。一人一人の声を議会の中で取り上げてくれる議員が必要だ。物価高で大変なのに、政権与党は防衛増税を言っていて、生活も懐具合も考えていない。こういう政治を変えるためにも、ボトムアップで支え合い、お互いさまの政治をつくっていきたい」と訴えました。
維新 馬場代表「地域をよくすることが日本の大改革に」

日本維新の会の馬場代表は、奈良市で「地域をよくしていくことが、これからの日本の大改革につながる。皆さんからお預かりした税金はむだのないように1円でも多く、行政サービスとして還元し、新しいプロジェクトを進めていく。そういう政治を一緒にやっていこう」と訴えました。
公明 山口代表「党のネットワーク生かした政策実現力」

公明党の山口代表は、大阪 吹田市で「子育てしやすい社会に向けて、経済的支援やサービスの充実、働き方改革も合わせてやる。皆さんの声を地方議員が受け止め、国会議員と一緒に財源を用意し、必要なことを実現するのが党のネットワークを生かした政策実現力だ」と訴えました。
共産 志位委員長「暮らし守る仕事が地方政治の役割」

共産党の志位委員長は、横浜市で「住民の運動と結んで、行政を前に動かす。国がやらなかったら、自治体独自ででも、暮らしを守る仕事をするのが地方政治の役割だ。平和の問題も争点で、今やるべきは、戦争の準備ではなく平和の準備だ」と訴えました。
国民 玉木代表「命を大切にする政治を前面に出した政策必要」

国民民主党の玉木代表は、福岡市で「新型コロナを経験し、どういう議員や首長を選出するかで、命が助かったり、助からなかったりすることをまざまざと見せつけられた。命を大切にする政治を前面に出した政策が必要だ」と訴えました。
れいわ 山本代表「30年の政治の失敗による経済不況 変えられる」

れいわ新選組の山本代表は、鹿児島市で「30年の政治の失敗による経済不況で、格差が広がった。政治で決めたことは政治で変えられる。その力を持っているのはこの国のオーナーであるあなただ」と訴えました。
社民 福島党首「自治体から政治を変えていこう」

社民党の福島党首は、横浜市で「戦争か平和か、軍拡大増税か生活を重視するかが問われる大事な自治体選挙だ。自治体から政治を変えていこう」と訴えました。
政女 齊藤健一郎氏「若い女性が政界進出 新しい政治目指す」

政治家女子48党の齊藤健一郎氏は、国会内で「若い女性が政界に進出し、新しい政治を目指す。日本をよくする政治家を輩出したい」と訴えました。
参政 松田代表「地域から私たちの手に政治を取り戻す」

参政党の松田代表は、横浜市で「中央はグローバルな勢力に従っている。まず地域から私たちの手に政治を取り戻す」と訴えました。
各党の議席目標【与党】
▽自民党は、前半・後半ともに前回獲得した以上の議席を目指すとしています。また幹部は、41の道府県議会議員選挙の総定員のうち50%を維持できるかに注目しています。
一方、今月23日に投票が行われる衆参5つの補欠選挙では、選挙前の3つの議席から上積みを図り、すべてで勝利できるよう取り組むとしています。
▽公明党は、道府県議会議員選挙に170人、政令指定都市の市議会議員選挙に172人を擁立するなど、後半も合わせて1550人余りの公認候補が立候補し、全員の当選を目指すとしています。
一方、今月23日に投票が行われる衆参5つの補欠選挙では、選挙前の3つの議席から上積みを図り、すべてで勝利できるよう取り組むとしています。
▽公明党は、道府県議会議員選挙に170人、政令指定都市の市議会議員選挙に172人を擁立するなど、後半も合わせて1550人余りの公認候補が立候補し、全員の当選を目指すとしています。
各党の議席目標【野党】
▽立憲民主党は、今回、およそ930人の候補を公認、推薦していて、選挙前のおよそ770議席から1議席でも多くの上積みを目指しています。また、45歳以下の地方議員を今のおよそ200人から、さらに50人増やすことを目標としています。
衆参の補欠選挙では公認候補を擁立する3つの選挙区で勝利を目指すとしています。
▽日本維新の会は、全国でおよそ440人の首長や地方議員を非改選も含め600人以上に増やす目標を掲げていて、達成できなければ馬場代表が辞任するとしています。
また、大阪の知事選挙と市長選挙での勝利と、府議会と市議会の過半数確保を目指しています。
▽共産党は、選挙前と同じ規模の地方議員およそ2500人を維持するとともに、道府県議会議員選挙では、全国の都道府県議会で唯一、議員のいない愛知での議席獲得を目指すとしています。
▽国民民主党は、党と連携する議員も含め、改選議員の2倍にあたる、およそ300人の当選を目標としているほか、党所属の地方議員がいない県での議席獲得も掲げています。
▽れいわ新選組は、公認、推薦している候補およそ80人全員の当選を目指しています。
▽社民党は、公認、推薦している候補、およそ140人全員の当選を目指しています。
▽政治家女子48党は、議席目標はなく、若い女性の政治参加を訴えるとしています。
▽参政党は、擁立しているおよそ250人のうち、8割の当選を目指すとしています。
衆参の補欠選挙では公認候補を擁立する3つの選挙区で勝利を目指すとしています。
▽日本維新の会は、全国でおよそ440人の首長や地方議員を非改選も含め600人以上に増やす目標を掲げていて、達成できなければ馬場代表が辞任するとしています。
また、大阪の知事選挙と市長選挙での勝利と、府議会と市議会の過半数確保を目指しています。
▽共産党は、選挙前と同じ規模の地方議員およそ2500人を維持するとともに、道府県議会議員選挙では、全国の都道府県議会で唯一、議員のいない愛知での議席獲得を目指すとしています。
▽国民民主党は、党と連携する議員も含め、改選議員の2倍にあたる、およそ300人の当選を目標としているほか、党所属の地方議員がいない県での議席獲得も掲げています。
▽れいわ新選組は、公認、推薦している候補およそ80人全員の当選を目指しています。
▽社民党は、公認、推薦している候補、およそ140人全員の当選を目指しています。
▽政治家女子48党は、議席目標はなく、若い女性の政治参加を訴えるとしています。
▽参政党は、擁立しているおよそ250人のうち、8割の当選を目指すとしています。