G7外相会合 ウクライナや中国含むインド太平洋の情勢を議論へ

今月開くG7=主要7か国の外相会合で、政府はウクライナ情勢や中国を含めたインド太平洋地域の情勢を主要なテーマとして扱う方針で、議論の成果を来月の広島サミットに反映させたい考えです。

G7広島サミットに伴う一連の閣僚会合のうち外相会合は、今月16日から3日間の日程で長野県軽井沢町で開かれ、林外務大臣のほか、アメリカのブリンケン国務長官ら各国の外相が出席する予定です。

会合で政府は、国際社会が直面する重要課題としてウクライナ情勢を主要なテーマにする方針で、林大臣が、岸田総理大臣のウクライナ訪問や、日本のこれまでの取り組みなどについて説明するものとみられます。

そのうえで、G7で結束してロシアに対する制裁と、ウクライナ支援を継続することを確認する見通しです。

また、アジア唯一のG7メンバーとして、中国を含めたインド太平洋地域の情勢もテーマとして取り上げ、先の林大臣の中国訪問も踏まえ、最新の動向などをめぐって意見が交わされるものとみられます。

そして、力による一方的な現状変更を容認しない考えを共有し、国際秩序の維持・強化に向けた協力を確認する見通しで、政府は議論の成果を来月の広島サミットに反映させたい考えです。