NATO外相会合 事務総長 “地域こえた協力 重要さ増している”

NATO=北大西洋条約機構は、外相会合に日本などインド太平洋のパートナー国を招き、ウクライナへの侵攻を続けるロシアと、中国が連携を深めている状況などについて意見を交わしました。NATOのストルテンベルグ事務総長は記者会見で、地域をこえた協力が重要さを増しているという認識を示しました。

NATOは5日、ベルギーで開いた外相会合に日本などインド太平洋のパートナー4か国を招き、ロシアによるウクライナ侵攻が世界におよぼす影響や、ロシアと中国が連携を深めている状況などについて意見を交わしました。

会合のあとの記者会見でストルテンベルグ事務総長は「中国とロシアがルールに基づく国際秩序に抵抗しようとしているいま、NATO加盟国が、そしてNATOと同志国が結束することがいっそう重要になっている」と述べて、地域をこえた協力が重要さを増しているという認識を示しました。

NATOは、ことし7月にリトアニアで予定している首脳会議にも日本などを招待しているとしています。

またストルテンベルグ事務総長は、ロシアが同盟関係にある隣国ベラルーシに戦術核兵器を配備すると表明していることについて「今のところ、ロシアの核兵器の配備に関して変化は見られないが、われわれは警戒し彼らの行動を注視している」と強調しました。