林外相 NATO会合に出席 連携強化図る考えを強調

林外務大臣は、ベルギーで開かれたNATO=北大西洋条約機構の外相会合にパートナー国として出席し、NATO各国などとの連携強化を図る考えを強調しました。G7議長国の日本としては、今回の会合も踏まえ、来月の広島サミットなどでウクライナ情勢やインド太平洋地域の情勢をめぐる議論を主導したい考えです。

今月4日からベルギーを訪問した林外務大臣は日本時間の5日夜、NATOと日本などのパートナー国による外相会合に出席しました。

そして、中国を念頭に東シナ海などで力による一方的な現状変更の試みが強化されていると指摘し、NATOをはじめとする同盟国や同志国との連携強化を図る考えを強調しました。

会合のあと林大臣は記者団に対し「法の支配に基づく国際秩序の維持・強化に向け、日本とNATOの協力をさらなる高みに引き上げたい」と述べました。

また滞在中、各国の外相などと個別に会談し、このうちウクライナのクレバ外相との会談では、岸田総理大臣のウクライナ訪問に触れ、今後も着実に支援を行っていく考えを伝えました。

G7=主要7か国の議長国を務める日本としては、今月16日から長野県軽井沢町で開かれるG7外相会合や、来月の広島サミットで、今回の会合も踏まえてウクライナ情勢やインド太平洋地域の情勢をめぐる議論を主導したい考えです。