林外相 ウクライナ外相と会談 “76億ドルの支援 着実に”

ベルギーを訪れている林外務大臣はウクライナのクレバ外相と会談し、岸田総理大臣のウクライナ訪問は法の支配に基づく国際秩序を守り抜くG7=主要7か国の決意を示したものだと強調し、今後も着実に支援を行っていく考えを伝えました。

林外務大臣とウクライナのクレバ外相との会談は、日本時間の5日未明、およそ20分間行われました。

この中で林大臣は、先月の岸田総理大臣のウクライナ訪問について「ロシアに対する厳しい制裁と強力なウクライナ支援を通じて法の支配に基づく国際秩序を守り抜くというG7の決意を示すことができた」と強調しました。

その上で、NATO=北大西洋条約機構の基金を通じた殺傷能力のない装備品の供与など総額76億ドルのウクライナ支援を着実に行っていく考えを伝えました。

これに対しクレバ外相は日本の支援に謝意を示し、両外相は国際社会での協力を強化するため、引き続き緊密に連携していくことを確認しました。

林大臣は、これに先立ってNATOのストルテンベルグ事務総長とも会談し、同志国が結束してロシアへの制裁とウクライナ支援を継続することが重要だという認識で一致しました。

またストルテンベルグ事務総長は、岸田総理大臣のウクライナ訪問はウクライナだけでなく国際社会に対する力強いメッセージになったと評価しました。