ロシアのカフェ爆発事件 ロシア側「ウクライナのテロ」と主張

ロシア第2の都市サンクトペテルブルクのカフェで起きた爆発でウクライナ侵攻を支持する内容をSNSで発信してきた男性が死亡した事件で、ロシアの治安当局は、ウクライナの特殊機関が仕掛けたテロだと主張しました。ウクライナ大統領府の高官は事件への関与を否定しています。

ロシアのサンクトペテルブルクにあるカフェで2日、爆発があり、当局などによりますと、ウクライナ侵攻を支持する内容をSNSで発信し、当時講演会を行っていたマクシム・フォミン氏が死亡したほか、32人がけがをしました。

捜査当局は3日、殺人の容疑で指名手配していた26歳の女を拘束し、治安機関などでつくる「国家反テロ委員会」は「ウクライナの特殊機関が工作員を使って計画したことが明らかになった」と発表してウクライナ政府が仕掛けたテロ事件だと主張しました。

またロシア大統領府の報道官は事件は発生当日にプーチン大統領に報告されたとしていて、大統領も事態を重くみているとみられます。

これに対してウクライナ大統領府のポドリャク顧問はツイッターで、ウクライナは事件とは無関係だという認識を示しています。

ロシアの捜査当局は小さな像に仕掛けられた爆発物が爆発したとみていますが、一部のロシアメディアは容疑者が「はめられた」と供述していると伝えています。