林外相 北京に到着 あす中国の秦剛外相と初めての会談へ

林外務大臣は4月1日夕方、中国 北京に到着しました。2日、秦剛外相との会談に臨み、中国が日本周辺で軍事的活動を活発化させていることなどに深刻な懸念を伝える一方、建設的で安定的な関係の構築に向けて対話の継続を確認したい考えです。

林外務大臣は日本時間の4月1日午後5時半にチャーター機で北京に到着しました。

外務大臣の中国訪問はおよそ3年3か月ぶりで、2日、秦剛外相との初めての会談に臨みます。

外相会談で、林大臣は沖縄県の尖閣諸島を含む東シナ海の情勢や、中国がロシアとも連携して日本周辺で軍事的活動を活発化させていることに深刻な懸念を伝えることにしています。

そして、岸田総理大臣が訪問したウクライナの情勢をめぐっても意見を交わし、習近平国家主席のロシア訪問を踏まえ中国に対して責任ある対応を求める考えです。

また、大手製薬会社の男性ら中国国内で拘束された日本人の早期解放を強く求めることにしています。

一方で、両国は地域と世界の繁栄に大きな責任を担っているとして、建設的で安定的な関係の構築に向けて経済や文化、人的交流の分野で協力するなど対話の継続を確認したい考えです。