「それ、やり抜いてみて」つんく♂さん演出 近畿大学で入学式

近畿大学で、音楽プロデューサーのつんく♂さんが総合演出する入学式が3年ぶりに行われ、つんく♂さんは「やるべきことをやり抜いて世界一を目指してください」と新入生にエールを贈りました。

近畿大学の入学式は1日、大阪・東大阪市のキャンパスで午前と午後の2回に分けて行われ、3年ぶりに卒業生で音楽プロデューサーのつんく♂さんが総合演出し、新入生あわせて8000人余りが参加しました。

式では、新入生を代表して、情報学部の長政輝さんが、「夢を現実にするために学び、日々、努力することを誓います」と宣誓しました。

このあと、つんく♂さんが登壇し、人気バンドのボーカルとして活躍していましたが、がんの治療のために声帯を摘出して声を失い、8年前の入学式でそれを初めて公表したと振り返りました。

公表が不安だったつんく♂さんは、新入生たちが真剣に聞き入る姿に励まされ、その後も音楽活動を続けられていると感謝していました。
そして、つんく♂さんのメッセージが読み上げられ、「先輩として言いたいことは1つだけ、『それ、やり抜いてみて』。やるべきことの好きな部分を見つけて、日本一、世界一を目指してください」とエールを贈りました。

このほか、コロナ禍で見合わせてきた校歌の斉唱なども行われました。

法学部の新入生の男子学生は「高校時代はラグビー部でしたがコロナで十分に活動できませんでした。大学ではサークルに入って思う存分取り組みたい」と話していました。