林外相 きょう中国へ出発 秦剛外相と会談へ

林外務大臣は中国の秦剛外相と会談するため4月1日、日本を出発します。
外務大臣の中国訪問はおよそ3年3か月ぶりで、中国の日本周辺での軍事的活動などに深刻な懸念を伝える一方、建設的で安定的な関係の構築に向けて対話の継続を確認したい考えです。

林外務大臣は去年12月に就任した中国の秦剛外相と初めての外相会談を行うため、4月1日から2日間の日程で北京を訪問します。

外務大臣の中国訪問はおよそ3年3か月ぶりです。

林大臣は秦外相と2日に会談し、中国が沖縄県の尖閣諸島を含む東シナ海など日本周辺で軍事的活動を活発化させていることに深刻な懸念を伝えることにしています。

そして、岸田総理大臣が訪問したウクライナの情勢をめぐっても意見を交わし、習近平国家主席のロシア訪問を踏まえ、中国に対して責任ある対応を求める考えです。

また、大手製薬会社の男性ら中国国内で拘束された日本人の早期解放を強く求めることにしています。

一方で、両国は地域と世界の繁栄に大きな責任を担っているとして、建設的で安定的な関係の構築に向けて経済や文化、人的交流の分野で協力するなど対話の継続を確認したい考えです。