熊本地震で被災 益城町役場の新庁舎が完成し落成式

7年前の熊本地震で被災し、建て替え工事が進められていた熊本県の益城町役場の新庁舎が完成し、28日、落成式が行われました。

7年前の熊本地震で、益城町は2度にわたって震度7の激しい揺れを観測し、町役場の旧庁舎は柱や床が傾くなどの大きな被害が出て、元の場所で建て替え工事が進められてきました。

28日は、町の関係者などおよそ100人が出席して落成式が行われ、西村博則町長が、「新庁舎の完成で地震からの復旧の一つの区切りになったと思います。復旧のシンボルとなる新庁舎が町民の生活を支え、心のよりどころになるよう努めていきたい」とあいさつしました。

完成した新庁舎は、鉄筋コンクリート造りの4階建てで、延べ床面積はおよそ7000平方メートルとこれまでのおよそ1.5倍ほどの広さとなりました。
防災対策が強化され、熊本地震と同じ規模の地震にも耐えられる免震構造になっているほか、屋上には、停電になっても3日間稼働できる非常用の発電機が設置されています。

益城町は現在、およそ1キロ離れた仮設の庁舎で業務を行っていて、大型連休を利用して引っ越しを行い、5月8日から新庁舎での業務を始めるということです。