ロシアのベラルーシへの戦術核配備 松野官房長官が非難

ロシアのプーチン大統領が隣国ベラルーシに戦術核兵器を配備すると明らかにしたことについて、松野官房長官は情勢をさらに緊迫化させるものだと非難し、両国に対し緊張を高めるような行為をやめるよう求めていく考えを示しました。

ロシアのプーチン大統領は、25日に公開された国営メディアのインタビューで、同盟関係にある隣国のベラルーシに戦術核兵器を配備することで合意し、7月1日までにベラルーシ国内に核兵器を保管する施設が建設される予定だと明らかにしました。

松野官房長官は、27日午前の記者会見で「唯一の戦争被爆国でもある日本として、ロシアの核兵器による威嚇も、ましてや使用も断じて受け入れることはできない。今回のプーチン大統領の発言は情勢をさらに緊迫化させるものであり非難する」と述べました。

その上で「日本としてロシアとベラルーシに対し、緊張を高めるような行為をやめるよう求めるとともに、今後とも事態の推移を注視していく」と説明しました。

また、ウクライナが国連安全保障理事会の緊急会合の開催を求めていることについて「他の安保理理事国とも緊密に意思疎通を行いつつ、適切に対応していく」と述べました。