登板後、大谷選手は「WBCの時点で出力も出ていたので、その時点でほぼ完了していた。きょうは投げるボールというよりも、ピッチクロックなどを自分の安心材料としてちゃんとできるかを確認したかった」と登板した理由を話しました。
そのうえで「WBCで強い強度で投げているので、多少、体の張りはちょっと残っているが、疲労というよりは移動による時差などの体のダルさがある。WBCが終わってこの2日は寝ていたし、やっぱりリカバリーがいちばん大事なので、開幕まで指名打者で試合に出る時以外は極力リカバリーにあてたい」と回復を最優先に調整を進めるとしました。
また、WBCでともに戦ったカーディナルスのヌートバー選手について「彼の存在は非常に大きかった。またいつか一緒にできたらうれしい」と話したうえで、3年後の次回大会への出場を約束した証しに腕時計を贈ったことについて「ごはんを食べている時に『どこのなの?』と欲しそうな感じだったので、僕がつけているのをあげた。そんなに使い込んでない比較的新しいものです」と笑顔でいきさつを明かしました。
そして、シーズンに向けては「みんなに『おめでとう』と言ってもらってすごくうれしかったし、久々にみんなの顔を見てやっぱりこのチームでも優勝したいなという気持ちになった」とエンジェルスでのワールドシリーズ優勝に思いを強くしている様子でした。

大谷翔平 練習試合に先発登板し81球 WBCの疲れ見せず
大リーグ、エンジェルスの大谷翔平選手がアリゾナ州のキャンプで行われた練習試合に先発登板し、5回途中を投げて1失点、8つの三振を奪い、開幕に向け最後の実戦登板を終えました。
WBC=ワールド・ベースボール・クラシックの決勝、アメリカ戦で抑えとして登板してからわずか中2日で球数は81球を投げ、疲れを見せませんでした。
大谷選手は24日、アリゾナ州テンピのキャンプ地でダイヤモンドバックスのマイナーリーグの選手たちとの練習試合に先発登板しました。
大谷選手は2回に相手の左バッターに甘く入った変化球を捉えられ、ライトにソロホームランを打たれましたが、その後はランナーを出しながらも得点は許しませんでした。
大谷選手は5回途中を投げてヒット4本、1失点、与えたフォアボールは1つで、三振8つを奪う内容で、球数はこのキャンプで最も多い81球でした。
WBC決勝のアメリカ戦からわずか中2日でのマウンドとなりましたが疲れを見せず、開幕に向け最後の実戦登板を終えました。
大谷選手は25日のオープン戦には出場せず、26日から行われるドジャースとのオープン戦3連戦に指名打者で出場する予定です。
そして、30日には藤浪晋太郎投手が所属するアスレティックスとのシーズン開幕戦に開幕投手と指名打者として同時出場する予定です。
NHKでは日本時間31日に行われる開幕戦を総合で午前10時59分から中継でお伝えし、NHKプラスでも同時配信します。
大谷「このチームでも優勝したい」

