首相ウクライナに“必勝しゃもじ”立民泉代表「違和感拭えず」

岸田総理大臣がウクライナのゼレンスキー大統領に、広島特産の「必勝」と書かれたしゃもじを贈ったことについて、立憲民主党の泉代表は「戦争中の国家元首に受験やスポーツの応援で使われている地元の名産品を贈るのは違和感が拭えず、緊張感のなさを露呈した」と批判しました。

岸田総理大臣はウクライナを訪問した際、ゼレンスキー大統領に広島特産の「必勝」と書かれたしゃもじを贈りました。

これについて、立憲民主党の泉代表は記者会見で「戦争中の緊迫した国家の元首に受験やスポーツの応援で使われている『必勝しゃもじ』を贈るのは違和感が拭えない。験を担いで今のウクライナに『もっと戦え』『必ず勝て』というメッセージを送るのか」と指摘しました。

そのうえで「日本の国民の税金を使ってウクライナを支援しているのに、地元の名産品をアピールしている場合ではなく緊張感のなさを露呈した。国民を代表して電撃訪問したのであれば、日本全体としての支援をアピールすべきだった」と批判しました。

林外相「不適切という指摘はあたらない」

林外務大臣は記者会見で「贈呈品の選定理由は、ロシアによるウクライナ侵略に立ち向かうゼレンスキー大統領への激励と、平和を祈念する思いを伝達するためと承知しており、不適切という指摘は当たらないと考えている」と述べました。

維新 馬場代表「ノーセンスでお気楽 私なら怒る」

日本維新の会の馬場代表は、記者会見で「ひと言で言ってノーセンスだ。ゼレンスキー大統領は、毎日、生きるか死ぬかの戦いをしており、サポートを求めている。そういう場に地元の名産のしゃもじを持っていくことはお気楽すぎるし、私なら怒る」と述べました。