WBC 日本代表 大リーグ所属の4選手がキャンプ地に戻る

WBCの日本代表で大リーグのチームに所属する4人の選手が22日、それぞれ空路や陸路でキャンプ地に戻りました。

このうち、エンジェルスの大谷翔平選手とパドレスのダルビッシュ有投手はチャーター機で一緒にアリゾナ州のキャンプ地に戻りました。

優勝した当日は、最後の会見が終わったのが22日の午前3時でしたが、大谷選手とダルビッシュ投手は午前11時にフロリダ州のマイアミ国際空港を飛び立ち、およそ4時間40分のフライトを経て、アリゾナ州フェニックスに到着しました。

大谷選手は30日のアスレティックスとのシーズン開幕戦で開幕投手を務める予定です。

レッドソックスの吉田正尚選手とカーディナルスのラーズ・ヌートバー選手はフロリダ州のキャンプ地にそれぞれ車で向かい、8日後に迫った開幕に向けて調整を進めることにしています。

鈴木誠也選手「感動した、最高の試合だった」

脇腹を痛めて日本代表を辞退した大リーグ、カブスの鈴木誠也選手が取材に応じ、「感動したし、みんなかっこいい」と日本の優勝を喜びました。

鈴木選手は先月、キャンプの打撃練習中に左脇腹の張りを訴えてWBCの日本代表を辞退し、アリゾナ州のキャンプ地で調整を続けています。

22日の練習前に取材に応じ、日本の優勝について「感動したし、本当にみんなかっこいいなと思って見ていた。本当に最高の試合だった」と喜びました。
一方で、「僕は何もしていなくて迷惑しかかけていない。『なんでこの時期に』とは思ったし悔しいことは悔しい。ただ、何をしても出られなかったと思うので、自分にできることは応援しかないと思って、応援に徹していた」と話し、代表を辞退した悔しさもにじませました。

それでも、大会期間中は序盤に不振が続いた村上宗隆選手を励ます動画を自身のSNSに投稿するなど、持ち前の明るさでチームを勇気づけ、「僕も東京オリンピックですごくしんどかったので、笑顔にできたらいいなと思っていた。僕の場合は最後までだめだったけど、ムネは最後いいところでしっかり打ってくれて、さすがだなと思った」と後輩の活躍に目を細めていました。

そして、同学年の大谷翔平選手が大会MVP=最優秀選手を受賞したことについて「さすがだと思った。かっこよかったです」と称賛しました。