藤井五冠「NHK杯テレビ将棋」初優勝 今年度「一般棋戦」全制覇

将棋の藤井聡太五冠(20)が、「NHK杯テレビ将棋トーナメント」で初優勝し、今年度行われた「一般棋戦」と呼ばれる4つの公式戦をすべて制しました。

「NHK杯テレビ将棋トーナメント」は、トップ棋士たち50人がトーナメント方式で争います。

八大タイトル戦とは異なり、それぞれの持ち時間は10分の早指しがルールです。

2回戦から登場した藤井五冠は勝ち進み、19日に放送された決勝で、佐々木勇気八段(28)と対局。

藤井五冠は積極的に攻撃を仕掛け、116手までで佐々木八段が投了し、「NHK杯」初優勝を飾りました。

この結果藤井五冠は、今年度、タイトル戦以外の「一般棋戦」と呼ばれる、将棋日本シリーズ、銀河戦、朝日杯将棋オープン戦、NHK杯の、4つの公式戦で、すべて優勝しました。
日本将棋連盟によりますと、新人王戦などを除く「一般棋戦」を年度を通じてすべて制するのは、藤井五冠が初めてだということです。

藤井五冠は「今年度、4つの一般棋戦で優勝できたことをうれしく思っています。早指しなので、決断よく指すことを意識していました。来年度もトーナメントで1局でも多く指せるよう、精進していきます」とコメントしています。