空手「形」 喜友名諒が引退 東京五輪で金「やれることやった」

東京オリンピックの空手男子「形」で金メダルを獲得した喜友名諒選手が、17日、沖縄県豊見城市で引退会見を開き「選手としてやれることはやった」と引退の理由を語りました。

沖縄県豊見城市の「沖縄空手会館」で開かれた会見には、喜友名選手とともに日本代表として世界選手権などの団体に出場し、同じく引退する金城新選手と上村拓也選手も出席しました。

会見で喜友名選手は、金城選手や上村選手とともに、団体「形」で、2016年と2018年に世界選手権で連覇を、2015年から去年までのアジア大会で6連覇を成し遂げたことをあげながら、「去年12月のアジア大会で優勝し、一番強いことを証明できた。選手としてやれることはやれた」と引退の理由を語りました。

そして「多くの方に協力いただき、現役選手としてやってきて、どこにもない幸せな生活を送ることができた」と師匠や集まった同じ流派の先輩などに感謝のことばを述べました。

喜友名選手は、沖縄市出身の32歳。

おととしの東京オリンピックで沖縄出身者で初めての金メダルを獲得するなど、国内外の大会で圧倒的な実力と存在感を示しました。

また、スポーツなどの分野で功績があった人に贈られる「紫綬褒章」を受章しています。

喜友名選手は今後、後進の育成にあたるということです。