
放送記念日を前に式典 三谷幸喜さんなど7人に放送文化賞
3月22日の放送記念日を前に、17日、記念の式典が開かれ、料理研究家の栗原はるみさんや、脚本家で演出家の三谷幸喜さんなど、7人に放送文化賞が贈られました。
放送記念日は、98年前の1925年3月22日に国内でラジオ放送が始まったのを記念する日です。
ことしの式典は4年ぶりに東京 渋谷区のNHKホールで、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため入場者を制限して行われました。
はじめにNHKの稲葉会長が「NHKは、メディアを取り巻く急激な環境の変化にあっても、公平公正で確かな情報を間断なくお届けして、日々の判断のよりどころになるとともに、質の高いエンターテインメントを提供することで、皆様の生活がより豊かで文化的なものになるよう貢献していきたいと考えています」とあいさつしました。
続いて、来賓として出席した国光総務大臣政務官、衆議院総務委員会の浮島委員長、それに日本民間放送連盟の遠藤会長が祝辞を述べました。
このあと、放送事業の発展や放送文化の向上に功績のあった7人に放送文化賞が贈られました。
ことしの受賞者は、
▽料理研究家の栗原はるみさん(76)
▽声優で俳優の津久井教生さん(61)
▽静岡大学電子工学研究所特任教授の寺西信一さん(69)
▽三味線演奏家で作曲家の本條秀太郎さん(77)
▽脚本家で演出家の三谷幸喜さん(61)
▽気象予報士で気象キャスターの吉竹顕彰さん(65)
▽俳優の吉行和子さん(87)です。
以上の方々に、それぞれ賞状と記念のブロンズ像が贈られました。

受賞した栗原さんは「料理作りは楽しいよとすべての人に伝えたい。おいしいと思う料理の味を、正確に数字で出すことにもっとこだわっていきたい。残りの人生を悔いのないよう走り続けていきたいと思っています」と話していました。

受賞した三谷さんは「僕が関わった3つの大河ドラマに限っていえば、僕の役割は歯車の1つにしかすぎません。優れたスタッフと優れた俳優さんが集まり、それをプロデューサーが束ねていく。これは僕個人がもらう賞ではなく、番組そのものがもらう賞だと思います」と話していました。

吉行さんは「賞をいただくと聞いて、びっくりしました。本当に長いことやってきたと思いますが、チャンスを下さった方々のおかげだと思っています。このような賞までもらって、幸せな人生だったなと思います」と話していました。