パイプラインのガス漏れ 独検察“爆発物運んだ疑いの船 捜索”

ロシアとドイツを結ぶ天然ガスのパイプラインで去年起きた大規模なガス漏れについて、アメリカメディアが、親ウクライナ派の勢力による攻撃が原因だったことを示す情報があると伝えるなか、ドイツの検察当局は爆発物を現場に運んだ疑いのある船を捜索したと明らかにし、真相の究明につながるか関心が高まっています。

海底のガスパイプライン、ノルドストリームで去年9月に発生した大規模なガス漏れについて、アメリカの有力紙ニューヨーク・タイムズは7日、アメリカ政府当局者の話として親ウクライナ派の勢力による攻撃が原因だったことを示す新たな情報があると伝えました。

ウクライナ政府は関与を否定しています。

こうしたなか、ドイツの検察当局は8日、ことし1月中旬にパイプラインを破壊した爆発物を現場まで運んだ疑いのある船を捜索し、押収物の分析を進めていると明らかにしました。

ドイツのピストリウス国防相は8日、ウクライナの犯行に見せかけた「偽旗作戦」の可能性に言及し「結論を急ぐべきではない」と述べ、捜査の行方を見守る考えを示しています。

ノルドストリームのガス漏れについては、ドイツの公共放送ARDなども国籍不明の6人がウクライナ人とみられる人物の所有する会社が借りた船で破壊活動を行った疑いで当局が捜査していると伝えていて、ドイツなどの当局の捜査が真相の究明につながるか関心が高まっています。