特産の藍染めの原料「藍」種まき始まる 徳島 上板町

徳島特産の藍染めの原料となる「藍」の種をまく作業が1日、徳島県上板町で行われました。

徳島県上板町で藍作りをしている佐藤昭人さんの畑では、毎年、寒さが和らぐこの時期に「藍」の種をまいていて、初日の1日は、まず、畑にお神酒をまいてことし1年の藍づくりの無事を祈りました。

続いて伝統の藍の品種、「白花小上粉」の焦げ茶色の1ミリほどの大きさの種を、畑に、手作業で丁寧に振りまいていきました。

さらに、棒の先に平らな板が付いた農具で、土を手際よくたたいて、種をしっかりと埋めたうえ、鳥に食べられるのを防いだり、土の湿気を保ったりするため、上からシートをかぶせました。

種は、およそ2週間で芽を出し、1か月ほどしておよそ15センチから20センチの大きさになると、さらに別の畑に移し替えて育てるということです。

藍の収穫は、6月上旬ごろから始まる予定です。

佐藤さんの息子の好昭さんは「久しぶりに天気もよく、さい先のいいスタートがきれました。順調に大きくなってもらい、いい葉がとれるといいです」と話していました。