マイナポイント 窓口混雑 きょう訪問の人は あす以降も対象に

「マイナポイント第2弾」の対象となるマイナンバーカード取得の申請は2月28日までとなっていますが、各地の自治体の窓口が混雑しているため、総務省は、28日に窓口を訪れた人に限って、3月1日以降の手続きも認めることになりました。

「マイナポイント第2弾」は▽マイナンバーカードの取得や▽健康保険証としての登録などで最大2万円分のポイントが付与されます。

ポイントの申し込みは5月までですが、対象となるカード取得の申請は2月28日までとなっているため、各地の自治体の窓口は、駆け込みでの申請に訪れた人たちで混雑しています。

このため、総務省は28日に窓口を訪れた人に限って、3月1日以降の手続きでもポイントの対象とする緊急措置を実施すると発表しました。

具体的な対応は、自治体の判断に委ねるということで、たとえば整理券などで窓口に来たことが証明できれば、手続きを行うということです。

また、オンラインの申請サイトもアクセスが集中して、つながりにくい状態が続いているため、総務省は、3月1日中に手続きを完了すればポイントの対象とするということです。

最大2時間の待ち時間も

宮崎市では、地域センターや総合支所など12か所で申請を受け付けていて、このうち市役所第2庁舎の1階には13か所の窓口が設けられ、申請に訪れた人たちで混雑しています。

午前10時現在、22組が受け付けの順番を待っていて、待ち時間はおよそ1時間となっていました。

申請のため窓口を訪れた50代の女性は「きょうがポイントをもらえる締め切りだと聞いて来ました。結構、待っていますが、自分もぎりぎりに来たので承知の上です」と話していました。

宮崎市マイナンバーカード推進室の久松岳室長は「市役所の窓口での受け付けは混んでいますが、インターネットや郵送での申請もできますので、多くの方に申請していただきたい」と話していました。

マイナンバーカードの申請をした人の割合、申請率は1月末時点で▽宮崎市で86.9%▽全国でも取得が進んでいる都城市で94.8%に達し、いずれも全国平均を大きく上回っています。
一方、松山市役所の窓口は午前8時半の開庁とともに、大勢の人が申請に訪れ混雑していて、通常10分ほどで完了するという手続きに30分ほどかかっていました。

午後も最大で2時間ほどの待ち時間が見込まれています。

松山市マイナンバーカード担当課長の木山聡江さんは「先週から申請に来る市民が増え続けていて、待ち時間が長くなっています。窓口は午後5時まで開いていますが、時間に余裕を持って来てもらえればいいです」と話していました。

愛媛県によりますと、県内のマイナンバーカードの交付率は1月末時点で、66%だということです。

尾身総務副大臣「基本的には あす来庁を」

尾身総務副大臣は記者会見で「多くの皆さまが申請の意思を示したことに感謝申し上げる。そのうえで混乱をきたしたことは、誠心誠意しっかりと対応したい。窓口が非常に混み合ったことを踏まえて、緊急避難的に行う措置であり、基本的にはあす来庁してもらいたい」と述べました。