「地峡風」は、日本海側からの西風が、奥羽山脈の狭い谷を通過する際に風速が増す現象で、西和賀町の湯田ダム周辺で吹くことで知られています。
イベントは、あえて寒さの厳しいこの時期に、風向や強さが分かる吹き流しを持って、強い風を体験してもらおうというものです。
27日も、吹き流しが風速10メートル以上の強風の目安とされる90度以上の角度になびき、体が飛ばされそうになるほどの冷たい風が吹き荒れていました。
湯田ダム管理支所によりますと、先月から今月21日までの52日間のうち、34日は最大瞬間風速15メートル以上が観測され、このうち8日は、最大瞬間風速25メートル以上を記録したということです。
湯田ダム管理支所の福士高義支所長は「西和賀の厳しい冬を体感してもらい、周辺の道の駅や温泉などにも立ち寄って楽しんでもらいたい」と話していました。
このイベントは28日まで行われ、体験者は証明書を受け取ることができます。
“地峡風で厳しい冬体感を”ダムで体験イベント 岩手 西和賀町
岩手県西和賀町の湯田ダムでは、寒さの厳しいこの時期に吹く「地峡風」(ちきょうふう)と呼ばれる強い風を体験できるイベントが行われています。
