ゼレンスキー大統領 ドンバスの軍司令官解任 全領土の奪還強調

ウクライナのゼレンスキー大統領は26日、東部ドンバス地域でロシア軍との戦闘を指揮する軍の司令官を解任したと発表しました。ゼレンスキー大統領は解任の理由を明らかにしていませんが、すべての領土の奪還を目指して戦っていく姿勢を改めて強調しています。

ウクライナ東部ドネツク州のキリレンコ知事は26日、ロシア軍のロケット弾による激しい攻撃が前日の夜から朝まで続いたとみずからのSNSで明らかにしました。

この攻撃で、ウクライナ側の拠点バフムトやその近郊の町で、市民3人が死亡し4人がけがをしたということです。

東部で激しい戦闘が続く中、ウクライナのゼレンスキー大統領は26日、東部ドンバス地域でロシア軍との戦闘を指揮する軍のモスカリョフ司令官を解任したと発表しました。

ウクライナのメディアによりますと、モスカリョフ氏はロシアによる軍事侵攻が始まってまもなくの去年3月から、司令官を務めてきたということです。

ウクライナではことしに入って、政府高官などが相次いで交代していますが、ゼレンスキー大統領はこれまでのところ解任の理由について言及しておらず、26日に公開した動画では東部ドネツク州の部隊の戦果をたたえるとともに、ウクライナのすべての領土の奪還を目指して戦っていく姿勢を改めて強調しています。